ストリートチルドレンを考える日本ではまずお目にかかることはない、ストリートチルドレン。 日本だけではなく、先進諸国ではまずストリートチルドレンの数は、明らかに発展途上国と比較すると小数といっていいだろう。 これは政府が未成年を保護しているからなんだ。 ところが、発展途上国では、まだそういった行政が整備されていないから、貧乏の家の子供が街頭で物乞いをするんだ。 ところが英国に来て、びっくり。 アフリカや東南アジア諸国の貧しい国のように、明らかに『私たちはストリートチルドレンですよっ』って格好をしているわけじゃないんだけれども。 結構ね、道を歩いていると子供から、どこかの国の子供と同じように。 『Give me change please』なんていわれることがしばしば。 後ね、よくタバコをねだられる。 これが実は英国に来て最も衝撃的な事だったな。 何しろ、英国へ来る前は世界を覇した大英帝国だって言うイメージが強かったもんだから。 もちろん階級社会で、身分差別が強く息づくってのも理解していたけれども。 まさか、発展途上国レベルだとは思っていなかったな。 アフリカ在住中。 結構、というか普通にストリートチルドレンを見ていた。 ていうか、どれがストリートチルドレンで、どれがそうでないかわからないことがしばしばあるんだ(笑) だってどんな子供でも、『おこづかいちょうだい』ってねだってくるんだもん。 まぁ、そんな中で、ストリートチルドレンを保護しようとがんばっていたNGO団体が、いくつかあった。 どちらのNGOもその活動資金を得るために、本国にスポンサーを抱えている。 そのスポンサーからお金をいただくためには、ちゃんと活動してこういった成果を出していますよっっていう報告をしなければならない。 ストリートチルドレンを保護するだけならば、それは収容所に変わりなく、そんなことをやっても、日本のスポンサーからお金をもらえるのは難しいので。 保護したストリートチルドレンが、がんばって勉強して偉くなりましたよってな事を報告しなければならないんだけれども。 そんな成果を待っていたら何年かかるかわかったもんじゃない。 NGO側も生き残るために必死なので、そこにはやらせが生まれたり、偽の報告書が作成されたりしてしまう。 まぁ、今回のお題目とは趣旨が違うので、その件に関してはあまり触れないでおこう。 別にそれに関して非難するつもりもそれほどないしね。 ある方のNGOでは、とにかくやたらめったらストリートチルドレンを保護しまくっていた。 女の子も、男の子も、とにかく保護するだけしてしまって、何の計画性も持たずに保護していたので、その施設内で、保護したストリートチルドレン同士で子供を作ってしまうという、これまたお粗末な結果が出ていたのだ。 これには、さすがにタンザニア政府も口出ししてたみたいだけれども。 よくよく考えて。 こうした保護されるストリートチルドレンは、本当にかわいそうなのかな? さぁ、ちょっとよくよく考えてみようっ! アフリカの家族構成は、先進諸国とは異なり大家族制(Extended Family)だ。 しかも一夫一妻制でないこともあるから、ままがたくさんいることも結構ある。 俺の知り合いに、奥さん7人いたやつがいたっけかな。 奥さん一人一人に家を持たせていて。 自分は家亡きこなのだ(笑) 毎日月~日曜日まで違う奥さんの家を渡り歩いているのだ。 俺がそいつに聞いたことがあったっけかな。 『奥さん全員に裏切られて追い出されちゃったらどうすんの?』 そしたらね。 『絶対全員裏切ることはないんだ、だから絶対大丈夫♪』 なんて言ってたっけかな。 ちょっと話は脱線してしまったけれども。 これだけ大家族のアフリカ社会において、完全なる孤児は存在するのだろうか? 両親をエイズやほかの病気で泣くし、親がいないこと言うのは確かに存在する。 違うページで紹介している、『コズィとモジャ』だって御両親がいなくて、親戚のままドミナが面倒見てたりしているからね。 つまり、本当のみなしごハッチってのは存在しないのだ。 親がいなくても、親戚が大勢いるから、完全なる孤児になる確率はかなり低い。 つまり、ストリートチルドレン=孤児では決してないのだ。 それじゃぁ、何でストリートチルドレンがいるのか? もちろん家庭の事情ってのが大きな問題だろうけれども。 ↑ さて、この子はストリートチルドレン?それとも普通の子? そんな区別すらつかない国がたくさんあります。 そして、発展途上国だって、今日本なんかでも結構話題になっている幼児虐待なんてのもありえることなんだけれども。 中には、単なる家出ってのも存在する。 そして、こうしたNGOが保護して、施設で暮らしていると。 毎日三食昼寝付きの生活が遅れるのだ♪ 一般のタンザニア人家庭で、三食ちゃんと食べることのできる家は、かなりのお金持ちだ。 俺だって、一日二食か、一食って時も結構あったしな。 だから、わざと家出して、こうした施設に収容されるのを待っている子供たちもたくさんいるのだ。 大体、こうした子供っていうのは、悪い子なので。 そこでの3食昼寝付きの生活に飽きてくると、今度は施設から脱走して、またストリートチルドレンに戻ってしまう。 そして、またNGOががんばって、保護する。 まるでいたちごっこだ。 ↑ ケニアはナイロビのストリートチルドレン 物乞いをしています。 でも、ちゃんと帰るおうちはあるのです。 これって本当に必要なのかな? さて、ちょっと話は変わるけど。 タンザニアの内陸部には、まだ狩猟生活を送っている部族も住んでいるのだ。 俺も一度会ったことがあるんだけれども、サンダウェ、ヒウォミー、ハザピ族なんかが知られている。 これらの部族は、コイサン系部族と呼ばれていて、ブッシュマン系の言語をしゃべるのだ。 かなり昔に映画になったブッシュマン。 彼らの言葉は、クイックランゲージと呼ばれ。 狩猟の最中に人語を話していると獲物が逃げてしまうので。 限りなく、変わった言葉へと進化を遂げたのだ。 とても文字で書き表すことができない言語をしゃべる方々だ。 言語の中には、手話も入り交ざるので。 とても、ここでは言い表すことはできない。 俺もね、サンダウェから挨拶だけ教わったんだけれども。 そして、今でも忘れずに覚えているんだけれども。 文字で書き表すことができないので、口伝だよ(笑) さてさて、こんな部族の中で、ハザピ族にタンザニアの荒野であったことがある。 彼らは、狩猟部族なので、ほとんど街に来ることはないんだけれども。 そんな彼らも、すこ~し文明と接する事があるので、そんな時は現金が欲しいのだ。 蜂蜜なんかを採集して、それを街に持ってきては売ったりしている。 でもね、彼らの姿格好は、荒野で暮らしている民そのものなので。 子供なんかがそのまま街に普通にやって着たりなんかしちゃったら。 そりゃぁ、ストリートチルドレンと思われちゃったりするのだ。 ↑ 村の子供たち。いつも半裸状態です。このまんまの格好で街に来てうろついていたら、どう思われるでしょうか?そりゃあ、ストリートチルドレンだよね・・・。 ・・・・どうよ? こうしたNGOの資金源は本国にスポンサーがいて、そうしたスポンサーの資金源の一部には街頭募金なんかもあるんだな、これがまた。 ひょっとしたら、あなたが募金したお金がこういった風に使われているかもしれませんよ。 ストリートチルドレンの定義もまた、国によって文化によってさまざまなんだ。 たいてい、俺らが知ることのできるストリートチルドレンの定義は、もちろん先進国側から見たものでしかないんだけれども。 発展途上国側から見た『ストリートチルドレン』の定義は、必ずしも、先進国側で言っている『ストリートチルドレン』とは一致しないということを、知っておく必要があるかもしれません。 |